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path: root/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1
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Diffstat (limited to 'ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1')
-rw-r--r--ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1176
1 files changed, 103 insertions, 73 deletions
diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1
index dde6075285..73e06fcb2a 100644
--- a/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1
+++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1
@@ -29,21 +29,22 @@
.\" SUCH DAMAGE.
.\"
.\" @(#)dd.1 8.2 (Berkeley) 1/13/94
-.\" %FreeBSD: src/bin/dd/dd.1,v 1.23 2004/04/06 20:06:46 markm Exp %
+.\" %FreeBSD: src/bin/dd/dd.1,v 1.25 2004/08/15 19:10:05 rwatson Exp %
.\"
.\" $FreeBSD$
-.Dd January 13, 1994
+.Dd March 5, 2004
.Dt DD 1
.Os
.Sh 名称
.Nm dd
.Nd ファイルのコンバートおよびコピー
.Sh 書式
-.Nm dd
+.Nm
.Op Ar operands ...
.Sh 解説
.Nm
-ユーティリティは、標準入力を標準出力にコピーします。入力データは
+ユーティリティは、標準入力を標準出力にコピーします。
+入力データは
ブロック単位 (デフォルトでは 512 バイト) で読み書きされます。
入力データのブロック数が短かった場合は、何回か読み込みを行い、
ブロック数単位にまとめて出力します。
@@ -51,7 +52,8 @@
.Nm
は、入力と出力の各々について、ブロック単位で処理できたブロック数と
最終ブロックを満たさず半端になったブロック数を
-標準エラー出力に表示します。ブロック単位の変換で切り捨てられた
+標準エラー出力に表示します。
+ブロック単位の変換で切り捨てられた
入力レコードがあった場合には、そのブロック数も表示します。
.Pp
以下のオペランドが利用可能です:
@@ -78,8 +80,16 @@
個のブロックだけをコピーします。
.It Cm files Ns = Ns Ar n
.Ar n
-個の入力ファイルをコピーします。このオペランドは入力デバイスが
+個の入力ファイルをコピーします。
+このオペランドは入力デバイスが
テープのときだけ有効です。
+.It Cm fillchar Ns = Ns Ar c
+変換モードにおいてブロックの空きを詰めるとき、もしくは
+.Cm sync
+モードで
+.Cm noerror
+を使用するとき、空白や nul 文字を使わずに、指定した
+ASCII 文字を使用して詰めます。
.It Cm ibs Ns = Ns Ar n
入力ブロックのサイズを、デフォルトの 512 バイトに代えて
.Ar n
@@ -118,24 +128,30 @@
.It Cm seek Ns = Ns Ar n
コピーする前に、出力側ファイルの開始位置を先頭から
.Ar n
-ブロックだけ進めます。出力がテープデバイスでない場合は、
+ブロックだけ進めます。
+出力がテープデバイスでない場合は、
.Xr lseek 2
-システムコールを使ってシークが実行され
-ます。テープデバイスの場合は、既存のブロックを読み捨てる事で指定位置まで
-進める処理を実行します。もしユーザがテープデバイスに対し読み込みのアクセス権
+システムコールを使ってシークが実行されます。
+テープデバイスの場合は、既存のブロックを読み捨てる事で指定位置まで
+進める処理を実行します。
+もしユーザがテープデバイスに対し読み込みのアクセス権
を持っていないときは、テープデバイスに対する
.Xr ioctl 2
-システムコールを使います。シーク処理がファイルの最後を超えて行われる場合は、
+システムコールを使います。
+シーク処理がファイルの最後を超えて行われる場合は、
ファイルの末尾から指定のシーク位置に相当する部分まで
.Dv NUL
データのブロックを挿入します。
.It Cm skip Ns = Ns Ar n
コピーする前に、入力側ファイルの開始位置を先頭から
.Ar n
-ブロックだけ進めます。入力がシーク機能を持っているなら、
+ブロックだけ進めます。
+入力がシーク機能を持っているなら、
.Xr lseek 2
-システムコールが使用されます。シーク機能がなければ、既存のブロックを
-読み捨てる事で指定位置まで進める処理を実行します。入力がパイプから渡される
+システムコールが使用されます。
+シーク機能がなければ、既存のブロックを
+読み捨てる事で指定位置まで進める処理を実行します。
+入力がパイプから渡される
場合は、正確に指定されたバイト数が読まれます。
それ以外のデバイスでは、読まれたブロックのサイズが指定のブロックサイズに
満たない物や完全な物の区別をせずに、正確に指定されたブロック数が
@@ -149,14 +165,15 @@
.Tn EBCDIC
から
.Tn ASCII
-への文字コード変換を行います。そのほかは
+への文字コード変換を行います。
+そのほかは
.Cm unblock
-と同じです。
+と同じです
(これらの指定では
.Cm cbs
も指定されている場合は暗黙の内に
.Cm unblock
-も指定された事になります。)
+も指定された事になります)。
.Tn ASCII
用に 2 つの変換マップがあります。
.Cm ascii
@@ -167,18 +184,21 @@
は昔の
.At
および
-.No pre- Ns Bx 4.3 reno
-システムで使われていた変換マップです。
+.No Ns Bx 4.3 reno
+以前のシステムで使われていた変換マップです。
.It Cm block
-入出力のブロック境界に関係なく、入力を newline (改行) もしくは
-end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として
-扱います。各入力レコードは
+入出力のブロック境界に関係なく、入力を改行文字もしくは
+end-of-file 文字で区切られる可変長レコード列として
+扱います。
+末尾の改行文字は捨てられます。
+各入力レコードは
.Cm cbs
で指定する長さの固定長レコードに変換されます。
-変換するレコード・サイズより短い入力レコードは space (空白) で
-パディングされます。変換するレコード・サイズより長い入力レコードは
-長い部分が切り捨てられます。切り捨てがあった入力レコード数は、
-もしあれば、コピーの終了時に標準エラー出力に表示されます。
+変換レコードサイズより短い入力レコードは空白文字が詰められます。
+変換レコードサイズより長い入力レコードは長い部分が
+切り捨てられます。
+切り捨てがあった場合、切り捨てられた入力レコードの数は、
+コピーの終了時に標準エラー出力に表示されます。
.It Cm ebcdic , ibm , oldebcdic , oldibm
レコードが変換された後で
.Tn ASCII
@@ -186,18 +206,18 @@ end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として
.Tn EBCDIC
への変換を行う以外は
.Cm block
-と同じです。
+と同じです
(これらの指定では
.Cm cbs
も指定されている場合は暗黙の内に
.Cm block
-も指定された事になります。)
+も指定された事になります)。
.Tn EBCDIC
用に 4 つの変換マップがあります。
.Cm ebcdic
.At V
-互換の お奨め変換マップです。
+互換で、推奨変換マップです。
.Cm ibm
は微妙に違う変換マップで、
.At V
@@ -210,8 +230,8 @@ end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として
は、昔の
.At
および
-.No pre- Ns Bx 4.3 reno
-システムで使われていた変換マップです。
+.No Ns Bx 4.3 reno
+以前のシステムで使われていた変換マップです。
.It Cm lcase
英大文字を小文字に変換します。
.It Cm paraven , parnone , parodd , parset
@@ -222,33 +242,39 @@ end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として
への変換指定を指定しない限り、
入力のパリティビットは削除されます。
.It Cm noerror
-入力にエラーがあっても処理を止めないようにします。入力エラーが
-起こったときは、診断メッセージに続けて その時の入力と出力の
-ブロック数を、正常動作終了時に表示するメッセージと同じ
+入力にエラーがあっても処理を止めないようにします。
+入力エラーが起こったときは、診断メッセージに続けて、
+その時の入力と出力のブロック数を、
+正常動作終了時に表示するメッセージと同じ
フォーマットで標準エラー出力に表示します。
-もし
.Cm sync
-変換も指定されていた場合は、入力データのうち失われた物を
+変換も指定されていた場合は、入力データのうち失われたものを
.Dv NUL
-バイト (ブロック指向の変換のときは space) に置き換えて、
+バイト (ブロック指向の変換のときは空白文字) に置き換えて、
通常の入力バッファとして処理します。
+.Cm fillchar
+オプションを指定した場合、自動的に選択される詰め文字の代わりに、
+コマンド行で指定した詰め文字を使用します。
.Cm sync
変換が指定されていなければ、その入力ブロックは出力から削除されます。
-テープかパイプ以外の入力ファイルでは、ファイル・オフセットは
+入力ファイルがテープかパイプ以外の場合、
.Xr lseek 2
-を使ってエラーの発生したブロック以降にも設定されます。
+を使い、
+ファイルオフセットをエラーが発生したブロックの次に設定します。
.It Cm notrunc
出力ファイルを切り詰めません。
-これによって出力ファイルのブロックの内で明らかに
+これにより、出力ファイルのブロックのうち、
.Nm
-によって書き込まれる部分以外は保存されます。
+が明示的に書き込まないものが保存されます。
.Cm notrunc
はテープではサポートされません。
.It Cm osync
-最後の出力ブロックを出力ブロックサイズを満たすようにパディングします。
+最後の出力ブロックを、出力ブロックサイズいっぱいになるように
+パディングします。
もし変換後に入力ファイルが出力ブロックサイズの整数倍でなかった場合に、
-書き込む際に一定サイズのブロックが必要なデバイスで使う時のため、
-最後の出力ブロックが直前のブロックと同じなるようにします。
+最後の出力ブロックのサイズが直前のブロックと同じになるようにします。
+これは、書き込む際に一定サイズのブロックが必要なデバイスに対して
+使用するためです。
このオプションは
.Cm bs Ns = Ns Ar n
によるブロックサイズ指定とは両立しません。
@@ -260,11 +286,13 @@ end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として
で埋める代りに、必要な空間だけ出力ファイルのシークを試みます。
結果として、疎なファイルとなります。
.It Cm swab
-入力データを 2 バイトごとのペアとみなし、入れ替えます。入力が奇数
-バイトだった場合、最後のデータはそのままになります。
+入力データを 2 バイトごとのペアとみなし、入れ替えます。
+入力が奇数
+バイトだった場合、最終バイトはそのままになります。
.It Cm sync
-各入力ブロックを入力バッファ・サイズになるようにパディングします。
-パディングには、ブロック指向の変換の場合は空白を、そうでなければ
+各入力ブロックを入力バッファサイズになるようにパディングします。
+パディングには、ブロック指向の変換の場合は空白文字を、
+そうでなければ
.Dv NUL
バイトを使います。
.It Cm ucase
@@ -274,46 +302,44 @@ end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として
入力レコードの長さは
.Cm cbs
オペランドで指定します。
-データの後ろにパディングされている space を除去して
-newline をつけます。
+データの後ろの空白文字を除去して、改行文字を追加します。
.El
.El
.Pp
-サイズの指定は 10 進・ 8 進・ 16 進のバイト数が期待されます。
+サイズの指定の際には、バイト単位で 10 進数、8 進数、16 進数を
+想定しています。
数字の最後に
.Dq Li b ,
.Dq Li k ,
.Dq Li m ,
.Dq Li g ,
.Dq Li w
-をつけた場合、
-その数字に、
+をつけた場合、その数字に、
512, 1024 (1K), 1048576 (1M), 1073741824 (1G),
-integer (整数) に格納されるバイト数が、それぞれ乗ぜられます。
+integer (整数) に収まるバイト数が、それぞれ乗ぜられます。
2 つ以上の数字を
-.Dq x
-でつないだ物を積の意味で使用できます。
+.Dq Li x
+でつないだものを積の意味で使用できます。
.Pp
終了時に、
.Nm
は、きちんともしくは部分的に入出力を行ったブロックの数、
切り詰められた入力レコードの数、奇数長のバイト入れ換えを行った
ブロックの数を標準エラー出力に表示します。
-部分的入力ブロックとは、入力ブロックサイズより少なく読まれた
-物のことです。
-部分出力ブロックとは、出力ブロックサイズより少なく書かれた
-物のことです。
+部分的入力ブロックとは、入力ブロックサイズより少なく読まれたものです。
+部分出力ブロックとは、出力ブロックサイズより少なく書かれたものです。
テープデバイスで部分出力ブロックが出た場合は致命的なエラーとみなされます。
それ以外の場合は、そのブロックの残りが書かれます。
-キャラクタ・デバイスで部分出力ブロックが出た場合は警告メッセージが出ます。
+キャラクタデバイスで部分出力ブロックが出た場合は警告メッセージが出ます。
切り詰められた入力ブロックとは、可変長レコード指向の変換が
指定され入力行が変換レコードに合わせるには長すぎるか newline で
-終っていない場合の物です。
+終っていない場合のものです。
.Pp
-通常、入力または変換の もしくは両方の結果のデータは
+通常、入力または変換、もしくは両方の結果のデータは
指定されたサイズの出力ブロックに集められます。
入力データが最後に達した場合、残っている出力データはブロックとして
-出力されます。これは、最後の出力ブロックのサイズは
+出力されます。
+これは、最後の出力ブロックのサイズは
出力ブロックサイズより短くなる可能性がある事を意味します。
.Pp
.Nm
@@ -322,31 +348,35 @@ integer (整数) に格納されるバイト数が、それぞれ乗ぜられます。
(
.Xr stty 1
の引数
-.Dq status
+.Cm status
参照)
-シグナルを受けた場合、その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に
-通常の処理完了時と同じフォーマットで出力します。
+シグナルを受けた場合、通常の処理完了時と同じフォーマットで、
+その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に出力します。
.Nm
.Dv SIGINT
-シグナルを受けた場合、その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に
-通常の処理完了時と同じフォーマットで出力して
+シグナルを受けた場合、通常の処理完了時と同じフォーマットで、
+その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に出力して
.Nm
は終了します。
.Sh 使用例
ディスクドライブにバッドブロックが含まれていないことをチェックする。
-.Dl dd if=/dev/ad0 of=/dev/null bs=1m
+.Pp
+.Dl "dd if=/dev/ad0 of=/dev/null bs=1m"
.Pp
現在のところリカバー可能なリードエラーのエラー度合が進んで
リカバー不可能になってしまわないように、
ディスクドライブをリフレッシュする。
-.Dl dd if=/dev/ad0 of=/dev/ad0 bs=1m
+.Pp
+.Dl "dd if=/dev/ad0 of=/dev/ad0 bs=1m"
.Pp
ファイルからパリティビットを削除する。
-.Dl dd if=file conv=parnone of=file.txt
+.Pp
+.Dl "dd if=file conv=parnone of=file.txt"
.Pp
ファイルの (偶数) パリティエラーをチェックする。
-.Dl dd if=file conv=pareven | cmp -x - file
+.Pp
+.Dl "dd if=file conv=pareven | cmp -x - file"
.Sh 診断
.Ex -std
.Sh 関連項目