.\" Copyright (c) 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mlock.2 8.2 (Berkeley) 12/11/93 .\" %FreeBSD: src/lib/libc/sys/mlock.2,v 1.18.2.2 2005/02/28 03:32:34 brueffer Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd August 10, 2004 .Dt MLOCK 2 .Os .Sh 名称 .Nm mlock , .Nm munlock .Nd 物理ページをメモリ内でロック (アンロック) する .Sh ライブラリ .Lb libc .Sh 書式 .In sys/mman.h .Ft int .Fn mlock "const void *addr" "size_t len" .Ft int .Fn munlock "const void *addr" "size_t len" .Sh 解説 .Fn mlock システムコールは、 .Fa addr から開始する .Fa len バイトの仮想アドレス範囲に対応する物理ページをメモリにロックします。 .Fn munlock システムコールは、1 つ以上の .Fn mlock 呼び出しによってロックされていたページをアンロックします。 これらの両方において、 .Fa addr 引数はページサイズの整数倍でなければいけません。 .Fa len 引数がページサイズの整数倍でない場合、切り上げられます。 範囲全体が確保されている必要があります。 .Pp .Fn mlock システムコールの後、指示されたページは、アンロックされるまで 非常駐ページフォルトもアドレス変換フォルトも起こしません。 しかし、TLB の管理をソフトウェアで実装しているアーキテクチャでは、 保護違反フォルト、または TLB ミスフォルトを起こす可能性はあります。 ページに関するすべてのロックされたマッピングが削除されるまで 物理ページはメモリに留まります。 複数のプロセスが、それぞれの仮想アドレスマッピングから 同じ物理ページをロックする可能性があります。 同様に、1 つのプロセスが同じページに対する異なる複数の 仮想マッピングによって、または同じアドレス範囲へのネストした .Fn mlock 呼び出しによって、ページを多重にロックする可能性があります。 アンロックは、 .Fn munlock によって明示的に、または .Fn munmap によって暗黙的に行われます。 .Fn munmap はマップされていないアドレス範囲の割り当てを解除します。 ロックされたマッピングは .Xr fork 2 による子プロセスには継承されません。 .Pp 物理メモリは潜在的に乏しいリソースなので、プロセスは どのくらいロックできるかの制限を受けます。 1 つのプロセスは、システム全体に共通の ``固定されたページ'' 限界、 またはプロセスごとの .Li RLIMIT_MEMLOCK リソース限界のいずれか小さい方の値まで .Fn mlock できます。 .Pp これらの呼び出しが利用できるのはスーパユーザだけです。 .Sh 戻り値 .Rv -std .Pp 呼び出しが成功すると、範囲内のすべてのページがロック (アンロック) されます。 失敗した場合は、範囲内のすべてのページのロック状態は変更されません。 .Sh エラー .Fn mlock システムコールは次の場合に処理を失敗します: .Bl -tag -width Er .It Bq Er EPERM 呼び出し側がスーパユーザではありません。 .It Bq Er EINVAL 指定されたアドレスがページ境界に整列されていないか、または長さが負です。 .It Bq Er EAGAIN 指示された範囲のロックによって、ロックされたメモリについての システム限界またはプロセスごとの限界を超過してしまいます。 .It Bq Er ENOMEM 指示されたアドレス範囲の一部が割り当てられていません。 ページのフォルト / マッピングでエラーがありました。 .El .Fn munlock システムコールは次の場合に失敗します: .Bl -tag -width Er .It Bq Er EPERM 呼び出し側がスーパユーザではありません。 .It Bq Er EINVAL 指定されたアドレスがページ境界に整列していないか、または長さが負です。 .It Bq Er ENOMEM 指示されたアドレス範囲の一部が割り当てられていません。 .El .Sh 関連項目 .Xr fork 2 , .Xr mincore 2 , .Xr minherit 2 , .Xr mlockall 2 , .Xr mmap 2 , .Xr munlockall 2 , .Xr munmap 2 , .Xr setrlimit 2 , .Xr getpagesize 3 .Sh バグ 固定されたメモリを多く割り当て過ぎることは、そこから回復するために リブートを要求するメモリ割り当てのデッドロックにつながる可能性があります。 .Pp プロセスごとのリソースの限界はロックされた仮想メモリの量への制限で、 システム全体に共通の制限はロックされた物理ページの数についてのものです。 このように、2 つの別々のマッピングから同じ物理ページを ロックするとプロセスごとの制限に対しては 2 ページとしてカウントされ、 システム制限では 1 ページだけとしてカウントされます。 .Pp プロセスごとのリソース制限は現時点ではサポートされていません。 .Sh 歴史 .Fn mlock システムコールと .Fn munlock システムコールは .Bx 4.4 ではじめて登場しました。