.\" $Id: curs_addch.3,v 1.4 2002-05-18 07:12:54 horikawa Exp $ .\" .\" $FreeBSD$ .\" .TH curs_addch 3 "" .SH 名称 \fBaddch\fR, \fBwaddch\fR, \fBmvaddch\fR, \fBmvwaddch\fR, \fBechochar\fR, \fBwechochar\fR - 文字を (属性とともに) \fBncurses\fR ウィンドウに追加してから、カーソルを進める .SH 書式 \fB#include \fR \fBaddch(chtype ch);\fR .br \fBwaddch(WINDOW *win, chtype ch);\fR .br \fBmvaddch(int y, int x, chtype ch);\fR .br \fBmvwaddch(WINDOW *win, int y, int x, chtype ch);\fR .br \fBechochar(chtype ch);\fR .br \fBwechochar(WINDOW *win, chtype ch);\fR .br .SH 解説 \fBaddch\fR, \fBwaddch\fR, \fBmvaddch\fR および \fBmvwaddch\fR の各ルーチンは、 指定のウィンドウの現在のウィンドウ位置に文字 \fIch\fR を設定し、 その位置を進行します。 これらは \fBstdio\fR(3) の \fBputchar\fR に類似しています。 進行が右端余白の場合、カーソルは自動的に次の行の先頭にラップします。 \fBscrollok\fR が有効な場合、スクロール領域の下端では、 スクロール領域が 1 行だけ上にスクロールします。 \fIch\fR がタブ、改行、またはバックスペースの場合、 カーソルはウィンドウ内部で適切に移動させられます。 改行は \fBclrtoeol\fR を行ってから移動します。 タブは、8 カラムごとにあると見なされます。 \fIch\fR がタブ、改行、バックスペース以外の制御文字の場合、 それは \fB^\fR\fIX\fR 表記で描かれます。 制御文字を追加した後に \fBwinch\fR を呼び出しても、 制御文字は戻らず、代わりに制御文字の表現が返されます (制御文字を文字どおり送るには、\fBechochar\fRを使用します)。 ビデオ属性は 1 つの文字と論理和 (OR) を取ることによって、 結合されてパラメータに入れることができます。 この結果、これらの属性も設定されることになります (ここで意図することは、属性を含めてテキストが、 \fBinch\fR と \fBaddch\fR を使用して、 ある場所から別の場所にコピーできるということです)。 [ curs_attr(3) ページの、定義済みビデオ属性定数である \fBstandout\fR を参照してください]。 \fBechochar\fR ルーチンと \fBwechochar\fR ルーチンは、 \fBaddch\fR の呼び出しの後に \fBrefresh\fR の呼び出しが続いたもの、 または \fBwaddch\fR の呼び出しの後に \fBwrefresh\fR の呼び出しが続いたものと機能的に同等です。 1 つの文字だけが出力されていることを考慮に入れ、 制御文字でない文字の場合は、これらのルーチンを、 同等のものの代わりに使用すると、性能が大幅に向上することがあります。 .SS ライングラフィックス 以降の変数を使用して、\fBaddch\fR ファミリのルーチンで、 ライン描画文字を画面に追加できます。 以下にリストしたデフォルト文字が使用されるのは、 \fBacsc\fR 機能がターミナル固有の代わりのものを定義しない場合です。 名前は VT100 命名法から取ってあります。 .TS l l l _ _ _ l l l. \fl名称\fR \fIデフォルト\fR \fI記述\fR ACS_ULCORNER + 左上コーナー ACS_LLCORNER + 左下コーナー ACS_URCORNER + 右上コーナー ACS_LRCORNER + 右下コーナー ACS_RTEE + 右ツリー ACS_LTEE + 左ツリー ACS_BTEE + 下端ツリー ACS_TTEE + 上端ツリー ACS_HLINE - 水平線 ACS_VLINE | 垂直線 ACS_PLUS + プラス ACS_S1 - 走査線 1 ACS_S9 \&_ 走査線 9 ACS_DIAMOND + ダイアモンド ACS_CKBOARD : チェッカーボード (点描) ACS_DEGREE ' 度のシンボル ACS_PLMINUS # プラス / マイナス ACS_BULLET o ブレット ACS_LARROW < 左向き矢印 ACS_RARROW > 右向き矢印 ACS_DARROW v 下向き矢印 ACS_UARROW ^ 上向き矢印 ACS_BOARD # 正方形のボード ACS_LANTERN # ランタンのシンボル ACS_BLOCK # 埋められた正方形のブロック .TE .SH 戻り値 ルーチンはすべて、処理が失敗すると整数 \fBERR\fR で返ります。 処理が成功して完了すると、\fBERR\fR 以外の整数値が返されます。 ただし、これまでのルーチンの説明で異なるように注記した場合は別です。 .SH バグ .SH 注釈 \fBaddch\fR, \fBmvaddch\fR, \fBmvwaddch\fR および \fBechochar\fR はマクロである可能性があります。 386 と 486 のコンソールでは、 \fBwechochar\fR に上位ビットを設定した引数を指定すると、 対応する高さが半分の ASCIIZ グラフィックが生成されます (SVr4 curses にもこの特徴がありますが、 ドキュメントに記載はされていません)。 しかし、制御文字引数は通常、対応するグラフィックを作成しないものです。 CR, NL, FF および TAB のような文字は、 通常、コンソールドライバ自体によって解釈され、 ESC は制御シーケンスの先頭と解釈されます。 .SH 関連項目 \fBncurses\fR(3), \fBcurs_attr\fR(3), \fBcurs_clear\fR(3), \fBcurs_inch\fR(3), \fBcurs_outopts\fR(3), \fBcurs_refresh\fR(3), \fBputc\fR(3).