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diff --git a/documentation/manual-pages/ja/man1/gprof.1 b/documentation/manual-pages/ja/man1/gprof.1 new file mode 100644 index 0000000000..e411676193 --- /dev/null +++ b/documentation/manual-pages/ja/man1/gprof.1 @@ -0,0 +1,335 @@ +.\" Copyright (c) 1983, 1990, 1993 +.\" The Regents of the University of California. All rights reserved. +.\" +.\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without +.\" modification, are permitted provided that the following conditions +.\" are met: +.\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright +.\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. +.\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright +.\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the +.\" documentation and/or other materials provided with the distribution. +.\" 3. 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Graham +.%A P. Kessler +.%A M. McKusick +.%J "Software - Practice and Experience" +.%V 13 +.%P pp. 671-685 +.%D 1983 +.Re +.Rs +.%T "gprof: A Call Graph Execution Profiler" +.%A S. Graham +.%A P. Kessler +.%A M. McKusick +.%J "Proceedings of the SIGPLAN '82 Symposium on Compiler Construction, SIGPLAN Notices" +.%V 17 +.%N 6 +.%P pp. 120-126 +.%D June 1982 +.Re +.Sh 歴史 +.Nm +プロファイラは、 +.Bx 4.2 +から登場しました。 +.Sh バグ +サンプリングの周期がリストの最初に表示されますが、 +統計的な域を出ないものであるかもしれません。 +我々は、各関数の実行時間はその関数が消費した時間の合計をその関数の +呼び出し回数で割ったものによって表現されると仮定しています。 +したがって、呼び出しグラフの関係にそって関数の親に伝播される時間は、 +その関係をたどる回数に直接比例しています。 +.Pp +自身がプロファイルされていない親は、プロファイルしている子供から +伝播される時間を持っており、呼び出しグラフのリストのなかで +自動的に起動されるものとして現れます。 +しかし、この関数が持つ時間は +それ以上伝播されません。 +同様に、シグナルを捕捉する関数は、それらがプロファイルされていても、 +自動的に起動されるものとして現れます (もう少し複雑な理由がありますが)。 +プロファイルルーチンを実行している最中にシグナルを捕捉する +関数が呼出されたとき (この場合はすべてが失われてしまいます) を除いては、 +シグナルを捕捉する関数の子供の実行時間は、その親に正しく +伝播されるべきです。 +.Pp +プロファイルされているプログラムは、 +グラフプロファイル +ファイルにプロファイル情報がセーブされるよう +.Xr exit 3 +を呼ぶか、正常に終了しなければいけません。 |