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new file mode 100644
index 0000000000..7460c8e5c4
--- /dev/null
+++ b/documentation/manual-pages/ja/man8/syslogd.8
@@ -0,0 +1,348 @@
+.\" Copyright (c) 1983, 1986, 1991, 1993
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+.\"
+.\" @(#)syslogd.8 8.1 (Berkeley) 6/6/93
+.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/syslogd/syslogd.8,v 1.52.2.3.2.2 2005/05/05 17:46:04 hrs Exp %
+.\"
+.\" $FreeBSD$
+.\"
+.Dd May 5, 2005
+.Dt SYSLOGD 8
+.Os
+.Sh 名称
+.Nm syslogd
+.Nd システムメッセージの記録をとる
+.Sh 書式
+.Nm
+.Op Fl 46Acdknosuv
+.Op Fl a Ar allowed_peer
+.Op Fl b Ar bind_address
+.Op Fl f Ar config_file
+.Op Fl l Oo Ar mode : Oc Ns Ar path
+.Op Fl m Ar mark_interval
+.Op Fl P Ar pid_file
+.Op Fl p Ar log_socket
+.Sh 解説
+.Nm
+ユーティリティは設定ファイルに指定された通りに、システムコンソール、
+ログファイル、他のマシンやユーザへのメッセージを読み込み、記録します。
+.Pp
+オプションには以下のものがあります。
+.Bl -tag -width indent
+.It Fl 4
+.Nm
+が IPv4 アドレスのみを使用するよう、強制します。
+.It Fl 6
+.Nm
+が IPv6 アドレスのみを使用するよう、強制します。
+.It Fl A
+ホストが複数の A または AAAA レコードを持っている場合でも、
+通常
+.Nm
+はメッセージを単一のアドレスにのみ送信しようとします。
+本オプションが指定されると、
+.Nm
+はメッセージをすべてのアドレスに送信しようとします。
+.It Fl a Ar allowed_peer
+.Ar allowed_peer
+がこの
+.Nm
+に UDP データグラムを使用してログすることを許します。
+複数の
+.Fl a
+オプションを指定可能です。
+.Pp
+.Ar allowed_peer
+は以下のいずれかです:
+.Bl -tag -width "ipaddr/masklen[:service]XX"
+.It Xo
+.Sm off
+.Ar ipaddr
+.No / Ar masklen
+.Op : Ar service
+.Sm on
+.Xc
+.Ar ipaddr
+(通常のドット表記の 4 つ組)
+からのデータグラムを受け付けます。
+アドレス比較の際、
+.Ar masklen
+ビットを考慮します。
+アドレスを
+.Ql \&[
+と
+.Ql \&]
+で括ることで、
+.Ar ipaddr
+に IPv6 アドレスを指定可能です。
+.Ar service
+が指定された場合、パケット送出元が属すべき
+UDP service の名前もしくは番号となります
+.Pf ( Xr services 5
+参照)。
+.Ar service
+に
+.Ql \&*
+を指定すると、全ての UDP ポートから送信されたパケットを受け付けます。
+デフォルトの
+.Ar service
+は
+.Ql syslog
+です。
+.Ar ipaddr
+が IPv4 アドレスの場合で
+.Ar masklen
+を指定しないと、
+.Ar ipaddr
+がクラス A もしくは B のアドレス範囲に属す場合にはそれぞれ
+歴史的なクラス A もしくは B のネットマスクが使用され、
+そうでない場合には 24 が使用されます。
+.Ar ipaddr
+が IPv6 アドレスの場合で
+.Ar masklen
+を指定しないと、
+.Ar masklen
+は 128 が用いられます。
+.It Xo
+.Sm off
+.Ar domainname Op : Ar service
+.Sm on
+.Xc
+送信アドレスのアドレス逆引きにおいて
+.Ar domainname
+が得られたデータグラムを受け付けます。
+.Ar service
+の意味は前述の通りです。
+.It Xo
+.Sm off
+.No * Ar domainname Op : Ar service
+.Sm on
+.Xc
+上述の通りですが、送信ホスト名が
+.Ar domainname
+で
+.Em 終る
+全てのホストから受け付けます。
+.El
+.Pp
+.Fl s
+が指定された場合には、
+.Fl a
+オプションは無視されます。
+.It Fl b Ar bind_address
+バインド対象となる IP アドレスまたはホスト名を、1 個指定します。
+ホスト名が指定された場合、これに対応する
+IPv4 または IPv6 のアドレスが使用されます。
+.It Fl c
+出力が他のプログラムへのパイプの場合、同じ行の繰り返しを
+.Dq Li "last message repeated N times"
+という形式の単一行に圧縮することを無効化します。
+2 回指定すると、すべての場合においてこの圧縮を無効化します。
+.It Fl d
+.Nm
+をデバッグモードで実行します。
+これは恐らく、
+.Nm
+の開発者にのみ役立ちます。
+.It Fl f
+代りの設定ファイルのパス名を指定します。
+デフォルトは
+.Pa /etc/syslog.conf
+です。
+.It Fl k
+ファシリティ
+.Dq kern
+で受信したメッセージをファシリティ
+.Dq user
+へ変換することを、止めます。
+通常は、
+.Dq kern
+ファシリティは、直接
+.Pa /dev/klog
+から読み込むメッセージ用に予約されています。
+.It Fl m
+.Dq mark
+されたメッセージの間隔を分単位で指定します。
+デフォルトは 20 分です。
+.It Fl n
+すべての要求に対し、DNS への問い合わせを抑止します。
+.It Fl o
+カーネルメッセージの前に、
+.Xr getbootfile 3
+で判定される完全なカーネルブートファイルを付けます。
+これを指定しないと、カーネルメッセージのプレフィックスは常に
+.Dq Li kernel:
+になります。
+.It Fl p
+代りに使用するログ用ソケットのパス名を指定します。
+デフォルトは
+.Pa /var/run/log
+です。
+.It Fl P
+プロセス ID を格納するための別のファイルを指定します。
+デフォルトは
+.Pa /var/run/syslog.pid
+です。
+.It Fl S
+特権のあるアプリケーションが代わりに利用するログ用ソケットのパス名を指定します。
+デフォルトは
+.Pa /var/run/logpriv
+です。
+.It Fl l
+.Nm
+が追加のログ用ソケットを置く場所を指定します。
+主な用法は、
+様々に chroot したファイル空間において追加のログ用ソケットを
+.Pa /var/run/log
+に置くというものです。
+ソケットのファイルパーミッションは、ソケット名の前にコロンで区切って
+8 進表記で指定可能です。
+ソケットの場所へのパスは絶対パスでなければなりません。
+.It Fl s
+セキュアモードで操作します。
+リモートマシンからのログメッセージをログしません。
+2 度指定すると、ネットワークソケットを全くオープンせず、
+またリモートマシンへのログ動作も無効にします。
+.It Fl u
+ただ 1 つの優先度のログのみ行います。
+指定した優先度のメッセージのみログします。
+このオプションを指定しないと、指定した優先度以上のメッセージがログされます。
+このオプションにより、デフォルトの比較を
+.Dq =>
+から
+.Dq =
+に変更します。
+.It Fl v
+冗長なログを行います。
+1 度指定すると、ローカルに書き込まれたメッセージと共に、
+ファシリティと優先度が数値でログされます。
+複数回指定すると、ローカルに書き込まれたメッセージと共に、
+ファシリティと優先度が名前でログされます。
+.El
+.Pp
+.Nm
+ユーティリティは
+起動時と hangup シグナルを受けとった時はいつでも設定ファイルを
+読み込みます。
+設定ファイルのフォーマットに関する情報は、
+.Xr syslog.conf 5
+参照して下さい。
+.Pp
+.Nm
+ユーティリティは
+.Ux
+ドメインソケット
+.Pa /var/run/log
+と
+.Pa /var/run/logpriv
+から、
+.Pa /etc/services
+で指定されるインターネットドメインソケットから、
+および特殊デバイス
+.Pa /dev/klog
+(カーネルメッセージを読むため) からメッセージを読み込みます。
+.Pp
+.Nm
+ユーティリティはプロセス ID ファイル、デフォルトでは
+.Pa /var/run/syslog.pid
+を作成し、ここにプロセス ID を記録します。
+これは
+.Nm
+を kill したり、再設定したりするために使えます。
+.Pp
+.Nm
+に送られるメッセージは単一の行で構成されます。このメッセージは先頭に
+優先順位コードを含んでいます。このコードは
+.Sq Aq 5
+のように括弧でくくられた 10 進数から構成されており、インクルードファイル
+.In sys/syslog.h
+で定義されている優先順位に対応します。
+.Pp
+セキュリティ上の理由から、
+.Nm
+は存在しないログファイルへ追加書き込みしません。
+.Nm
+の起動前に手動で作成する必要があります。
+.Sh 関連ファイル
+.Bl -tag -width /var/run/syslog.pid -compact
+.It Pa /etc/syslog.conf
+コンフィギュレーションファイル
+.It Pa /var/run/syslog.pid
+デフォルトのプロセス ID ファイル
+.It Pa /var/run/log
+.Ux
+ドメインデータグラムのログ用ソケットの名前
+.It Pa /var/run/logpriv
+特権のあるアプリケーション用の
+.Ux
+ソケット
+.It Pa /dev/klog
+カーネルログ用のデバイス
+.El
+.Sh 関連項目
+.Xr logger 1 ,
+.Xr syslog 3 ,
+.Xr services 5 ,
+.Xr syslog.conf 5 ,
+.Xr newsyslog 8
+.Sh 歴史
+.Nm
+ユーティリティは
+.Bx 4.3
+で登場しました。
+.Pp
+.Fl a ,
+.Fl s ,
+.Fl u ,
+.Fl v
+のオプションは
+.Fx 2.2
+における拡張です。
+.Sh バグ
+UDP パケットで受けとったメッセージを記録する能力は認証されていない
+ディスクを溢れさせるリモートサービスと等価であり、恐らくデフォルトで無効に
+されるべきです。
+ある種の
+.Nm
+間の認証メカニズムが用意されるべきでしょう。
+最悪の無駄遣いを避けるために、
+.Fl a
+オプションの使用を強く勧めます。
+.Pp
+.Fl a
+のマッチングアルゴリズムは非常に効率的には見えません;
+ドメイン名比較より、数値による IP アドレスを使用する方が高速です。
+許可されたピアのリストの検索は線型に行なわれるため、
+多くのメッセージを受け付けると予測されるピアグループは
+.Fl a
+リストの最初の方に置くべきです。
+.Pp
+ログ用ソケットは読み込み専用のルートファイルシステムの扱いを容易にする
+ために
+.Pa /dev
+から移されました。このことは古いバイナリを混乱させるかもしれないので、
+過渡期の間はシンボリックリンクが役に立つでしょう。